地震から9日目その1

地震から明けて9日目
 
記念すべき私の誕生日、水戸satokoの日(日立だけど)3月10日の翌日
 
地震がおきました。
 
今まで書こうとしても書けなかった。気持ち的にも体力的にもでも、でも忘れないようにまだ見つかってない皆さんの無事を祈りながら、忘れないようにブログに乗せようとおもいます。
 
11日当日。その日は一日仕事もなく、父、母、妹は水戸の県庁(妹の用事で)によったついでに、八郷のおばーちゃんちへ出かけていきました。
 
私は、午前中に水戸に前髪切ってもらいにいって、帰りに水戸偕楽園の梅祭りで賑わう千波湖で一周だけ歩きながら、あ~きもち~な~鳥がいっぱいいるよ~昼間っから幸せだなぁ
 
なんて思いながら歩いてた。
 
夕方からやらなきゃいけないこともあったし、沖縄旅行のパッキングもしなきゃ、おねぇちゃんと姪っ子もまってるし、帰りに海沿いのスタバによって、コーヒーとドーナッツでも買って、今日は天気もいいし、あわよくば、家の一番近い海に、少しねっころがって、それから家に帰って作業にとりかかろうかな、
 
 
うんそれがいいな、そうしよう!!!
 
今日の予定を決め、姉に電話する。
 
「あ、おねーちゃん?satokoだけど、これから帰るけど、帰りにスタバよってコーヒーとドーナッツ買ってくからね!ほかに必要なものある??」
 
 
姉「んー何にもいらない、なんか具合悪くて、ドーナッツも何にもいらないから、お願い早く帰ってきて、とにかく早く帰ってきてほしいの、まってるから。。」
 
なんだか体調が悪い様子だ。
 
「え?なんにもいらないの?」
 
。。。「わかった、帰るから待っててね」
 
なんだ、、せっかく喜ばせたかったのに、、いらないのかと、少ししょぼくれながら、
じゃぁ海沿い通るのやめて国道で帰るか。
 
あ、でも少しなら海でねっころがってこうかな、天気いいしさ!
 
。。。でもやめよ、おねぇちゃん心配だし。
 
よし、帰ろう。
 
 
そう決めて6国を通って帰ってきた。我が日立へ、(駅は常陸多賀
 
家について、一時すぎ、荷物を送ったり、地元の雑誌?みたいなのに写真掲載してくれるとかなんとかのをメールで先方に送ったり頼まれていた事を済ませ、旅行のパッキングをウダウダしながら、あ、沖縄でガラス職人をしてた先輩に電話。
 
事前にお勧めを聞いていたのに、メモを無くしたから
 
だから電話で申し訳ないっすと言いながら再度聞く。。。
 
フムフム楽しみー!鯨みたい!ってか先輩どうなの~とか色々きく。
 
姉と先輩が電話色んな話で盛り上がる
 
その間にカレーチンして~あんかけチンして~
 
おなかすいたよ~朝から何も食べてないもの~
 
私姪っ子2歳姉モモ(猫)で楽しく会話してた
 
 
 
 
 
 
地震がきた。
 
 
大丈夫かな?
 
 
あれ?
 
いつもの揺れと少し違う
 
 
「ちょっと危ないから外でよう!おねーちゃんうーちゃんもって!」
 
キッチン横の裏口から二人が出る。
 
すごい揺れだ
 
「あれ?!モモはどこ!?」
 
「satokoモモコタツの中!!」
 
急いでコタツをあけて、寝ているモモを引っ張り出して裏口から外へ出る。
 
外で作業してた大工さんも揺れに驚いている。
 
みるみるうちに揺れが激しくなって家や木々が全部揺れだした!!
 
 
あまりの地震の激しさに、胸に抱いていたモモがおびえて逃げて走って逃げてしまった。
 
モモまって!!!
 
後を追う。
 
地面が揺れてる
 
 
地震で揺れながらダッシュで玄関に着くと、
 
モモがおびえて玄関から家の中に入ろうとしていた。
 
「モモ家の中は危ないから、どこえもいかないで!!お願い!!」
 
必死にモモを胸に抱いて、
 
家の庭の何も落ちてこない場所に移動。
 
揺れが激しくておねーちゃんのいる裏にはいけない。
 
おねーちゃんだいじょうぶ!?
 
おねーちゃんだいじょうぶ!!!??
 
おねーちゃん!!おねーちゃん!!
 
 
こっちにきて危ないから早くこっちに来て!!!
 
 
 
返事はなかったけど、あそこなら大丈夫だって思った私は、モモと少し揺れがおさまるまでその場所にいた。
 
地震でこんなに怖かったのは人生で初めてだ。
 
死ぬかと思った。
 
それくらい本当に怖かった。。
 
 
少したって色んなものが倒れているのをよけて、姉と合流。
 
 
よかった、無事だった。。。。
 
怖くて氏神様の木にしがみついてたんだって。
 
 
その後も余震がひどかったけど、姉が家の中に一瞬だけ入って、モモを入れるバックをとってきた。
 
姉を待ってる間、余震が怖くて、姪っ子と怖いけどsatokoがいるから大丈夫だからねっ!でも怖いって言ってたら、
 
「さとちゃん、グラグラするのは神様だけだから、大丈夫!!」
 
 
 
って言われて、思わず、そうだねって笑顔になった。
 
子供は強いな、私が守るって思ってても逆に守られてる気がする。
 
守らなきゃって気持ちで逆に自分も守られてる。
 
上手くいえないけど。
 
姉と交代して、今度は私が家の中へ
 
サンダルで出てきちゃったから、靴!あと防寒着!
 
前災害のテレビでみて、足元はちゃんと確保し防寒は重要だと覚えていたので、余震のづづく中何度かに分けて家の中へ。
 
登山で使っていたザックももって。
 
 
まだ余震は続いている。神社も見てこなきゃ!!皆で神社に行く。
 
忠魂碑は真っ二つに折れ、下の鳥居の真ん中が落下して崩壊。石の灯篭たちはふっとんで、石の囲いも崩壊してる。ひどい。。。
 
誰か怪我してないか、巻き込まれてないか、
 
「だいじょぶですか!!誰かいませんか??」
 
と叫んで回る。
 
誰もいないようだ、よかった。。。
 
そしたら神社のお向かいさんからなきわめく声が
 
「あ”あぁぁぁあぁあああ。。。。。」
 
「どうしたんですか!!!だいじょぶですか?!」
 
 
泣き叫ぶ悲鳴のような声に心配して駆け寄ると、
 
「あぁぁああぁーーよかったったぁあああああああ」
 
「僕、大丈夫だよぉ」
 
小さな男の子の声
 
「よかった、おかぁさん出かけてたんだねきっと」
 
こっちまで泣いてしまった。
 
姉と二人で泣く
 
よかった。。。
 
よし、家に戻ろう
 
 
家に戻る
 
後は水が断水する前に少しでもと、井戸水を登山で使う水パックに入れた。2リットルは入った。
 
後は風呂場にも水を!と思ったときにはもう水は出なかった。
 
後でわかったんだけど、井戸水のモーターはもう止まってて、水圧がまだかかってたから水が出たんだと判明。
 
 
水道、電気 ガス すべてストップした。だけど三人と一匹皆無事だ、よかった。。
周りでけが人もなさそう。。。
 
水戸に行った三人無事かな、弟も皆大丈夫かな、電話もつながらない、とにかく今はなんとかしなくちゃ日が暮れたらさむくて何もできなくなる前に。